2007年12月10日

冬空の星々に祈りを



電子文書が広く普及してる現在

年賀状という美習の先細りを危惧する声は多いですが

私がもっと、心配して、心配して、心配して

毎年どきどきしながら、固唾をのんでその動向を見守っているのは

年賀状と切っても切れない関係にある

「おもちのたべすぎにちゅういしてね」

という、あの一時代の年賀状界を席巻した、名文句の存亡ついてです。



この文章を書いてる間ですら、書き手と読み手の間にもしかしたら

埋めがたいジェネレーションギャップが生じているのではないか

という予感におののいています。



昨今の若者達はいったい年賀状に、いやこの際

ハッピーニューイヤーメールでもなんでもよいのですが

あの、こたつの上の蜜柑に次ぐ新年アイテム、と言ってよい

平和と安寧の匂いにまみれた名文名調子

「おもちのたべすぎにちゅういしてね」

を、きちんと継承しているでしょうか。



元旦からコンビニもデパートも開業している、という近年において

私達は、保存のきく特定の食料で三が日をしのがねばならない

という不安の呪縛、食の制約から解き放たれました。

しかし、その不安と不便の解消とひきかえに、今私達は

「おもちのたべすぎにちゅういしてね」

を、加速度的に失ってゆこうとしています。


あまりあると言ってよいほど選択肢が豊富な現在

「おもちのたべすぎ」に、キロキロと注意の目を向けねばならない

という全体の危機感は、稀薄になりつつあるのです。



2007年度の年賀状の中ではたしか、二通か三通

生存を確認した記憶があります。

2008年度は一体いくつの

「おもちのたべすぎにちゅういしてね」

と出会えることか、、、心配で今からハラハラしています。



どうか2008年も

「おもちのたべすぎにちゅういしてね」が

たとえほんの少しでも、生き残っていてくれますように。



小さくか細い一人の思いでしかありませんが

真心をこめつつ、頭を垂れ

冬空の星々に祈りを捧げたいと思います。






(短歌)

おもちばかりおもちばかりおもちばかり食べてしまって 雪の新年







 
posted by 草子 at 01:23 | TrackBack(0) | うそほんと
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/7934120

この記事へのトラックバック